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CAT1605
このカタログについて
| ドキュメント名 | 直動シリーズ総合カタログRED |
|---|---|
| ドキュメント種別 | 製品カタログ |
| ファイルサイズ | 12.2Mb |
| 登録カテゴリ | |
| 取り扱い企業 | 日本トムソン株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
Page1
表紙
直動シ直リ動ーズシリ総ー合ズカ総タ合ロカグタログ
LINEAR MOTION ROLLING GRUIDE RED CAT-1C6A0T5-1605
LINEAR MOTION ROLLI G GUIDE D
LLININEEAARR M MOOTTIOIONN
IKO VIRKTOU VAILR TSUHAOLW S HROOWM RでO OMで
セミナセーミのナ視ー聴のや視最聴新やの最技新術の情技報術を情確報認を確認
することすがるでこきとまがすで。き是ま非す、。ご是活非用、くごだ活さ用いく。ださい。
IKO VIRITKUOA VLI RSTHUOAWL SRHOOWM RO検OM索 検索
https:h//tvtpsrs.:i/k/ovnstr.ickoo.jnpt/.co.jp/
httpsh:/t/tpwsw:/w/w.ikwownt.i.kco.njpt./co.jp/ 販売店販売店
●製品の外●観製・仕品様のな外ど観は・仕、改様良なのどたはめ、改予良告のなたしにめ変予更告なすしるに変更する
ことがありまこすと。があります。
●本製品を●輸本出製す品るを際輸は出、仕す向る国際及はび、仕用向途国・需及要び者用を途確・需認要者を確認
いただき、客い観た要だ件き、に客該観当要す件るに場該合当はす、輸る出場許合可は申、輸請出等許可申請等
必要な手続必きを要おな取手り続くきだをさおい取。りください。
●本カタログ●は本正カ確タロをグ期はして正制確を作し期てしており制ま作すしがて、お誤り記ま・す脱が字、誤記・脱字
等に起因す等るに損起害因にすはる責損任害をに負はい責か任ねをます負い。かねます。
●無断転載●、転無用断を転禁載止、転しま用すを。禁止します。
CAT-16C0A5T-16P0rin5ted in PJrainptaend ©in2 J0a2p5a.n0 5© (2A0K2A5). 05 (AKA)
直動シリーズ総合カタログ LINEAR MOTION ROLLING GUIDE RED
直動シリーズ総合カタログ LINEAR MOTION ROLLING GUIDE RED
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直動シリーズフルラインナップ
LINEAR MOTION ROLLING GUIDE
Good Environment and
Good Quality
IKO直動案内機器は、工作機械、半導体・液晶関連製造装置をはじめ、ロボット、測定機器など、幅広い産業機械の性
能を支える位置決め要素部品として多用されており、数々の実績を誇ります。
直動案内機器は、回転形の軸受を平面スライド部分に使用範囲を拡げたもので、性能面はもちろん、取付けや保守の容
易さなど多くのメリットがあり、機械・装置の精密位置決めや搬送機構などに欠かすことのできない機械部品です。
レール案内形式のリニアウェイ、リニアローラウェイをはじめ、軸案内形式のボールスプラインなど豊富なバリエーシ
ョンを誇り、その優れた性能と品質は多くのユーザーから高い評価を得ています。
Ⅰ̶1 Ⅰ̶2
Page3
IKO直動シリーズ フル ラインナップ
直動シリーズフルラインナップ
LINEAR MOTION ROLLING GUIDE SERIES Full Lineup
Cルーブ・メンテナンスフリーシリーズ
ボールタイプミニアチュアシリーズ CルーブリニアウェイL リニアウェイL
独自のスモールサイジング技術に ML :標準形 LWL :標準形
よって生み出された超小形サイズの MLF :幅広形 LWLF :幅広形
直動案内機器
ボールタイプミニアチュアバリューシリーズ CルーブリニアウェイLV
ボールタイプミニアチュアシリーズの MLV
高い性能はそのままにコストダウンを
実現した直動案内機器
ボールタイプ低断面軽量シリーズ CルーブリニアウェイV
超低断面、超軽量にもかかわらず、 MV
高い負荷容量を実現した直動案内機器
ボールタイプコンパクトシリーズ CルーブリニアウェイE リニアウェイE 低騒音リニアウェイE
あらゆる面でコンパクト化を追求した ME :フランジ形上方向取付け LWE :フランジ形上方向取付け LWE ···Q :フランジ形上方向取付け
汎用性の高い直動案内機器 MET :フランジ形下方向取付け LWET :フランジ形下方向取付け LWET ···Q :フランジ形下方向取付け
レ MES :ブロック形下方向取付け LWES :ブロック形下方向取付け LWES ···Q :ブロック形下方向取付け
ボールタイプ高剛性シリーズ
ー CルーブリニアウェイH リニアウェイH
大径の鋼球を組み込むことで、 MH :フランジ形上方向取付け LWH :フランジ形上方向取付け
MHT :フランジ形下方向取付け LWHT :フランジ形下方向取付け
LWHD :ブロック形下方向取付け
リニアウェイ ル バランスよく高い負荷容量を実現した MHD :ブロック形下方向取付け LWHS :コンパクトブロック形下方向取付け
案 高剛性な直動案内機器 MHS :コンパクトブロック形下方向取付け LWHY :横取付形
リニアローラウェイ 内 ボールタイプ幅広シリーズ リニアウェイF
幅広のトラックレールを使用し、 LWFH :フランジ形上下方向取付け
形 幅方向のモーメントに強く単列での LWFF :フランジ形上下方向取付け
式 使用にも適した直動案内機器 LWFS :ブロック形下方向取付け
ボールタイプU字形トラックレールシリーズ CルーブリニアウェイUL リニアウェイU
U字形トラックレールを採用した MUL :小形 LWU ···B :標準形 ボール保持式
トラックレール剛性の高い
直動案内機器
CAT-1604に収録されています。 ローラタイプ CルーブリニアローラウェイスーパーX リニアローラウェイスーパーX
ローラの優れた特性を最大限に MX :フランジ形上下方向取付け
MXD :ブロック形下方向取付け LRX :フランジ形上下方向取付け
活かし、あらゆる特性で最高レベルの MXS :コンパクトブロック形下方向取付け LRXD :ブロック形下方向取付け
MXN :低断面フランジ形下方向取付け
性能を実現した直動案内機器 MXNS :低断面ブロック形下方向取付け LRXS :コンパクトブロック形下方向取付け
ローラタイプ リニアローラウェイX
4条列ローラタイプの LRWX :ブロック形下方向取付け
直動案内機器 LRWXH :フランジ形上方向取付け
モジュールタイプ リニアウェイモジュール
トラックレールとスライドメンバーが LWLM :ボールタイプ小形
セットになった最小単位のコンパクトな LRWM: ローラタイプ
直動案内機器
クロスローラウェイ クロスローラウェイ ラック&ピニオン内蔵形クロスローラウェイ ラック&ピニオン内蔵形クロスローラウェイH クロスローラウェイ
CRWG CRWG···H
V字形状の2平面を軌道溝とした2本の CRW :標準形
軌道台の間に保持器付き円筒ころを ラック&ピニオン内蔵形クロスローラウェイユニット クロスローラウェイユニット CRWM :モジュール形
組み込んだ直動案内機器 CRWUG CRWU / CRWU···R / CRWU···RS
ボールスライド ボールスライド 高剛性精密ボ-ルスライド 精密ボ-ルスライド ボ-ルスライド
軽量、小形、コンパクトで、 BWU BSP :有限直線運動形 BSU···A
軽くなめらかな作動を実現した BSPG :ラック&ピニオン内蔵形
直動案内機器 BSR :無限直線運動形
ボールスプライン ボールスプライン CルーブボールスプラインG ボールスプラインG
スプライン軸上を MAG :標準形 LSAG :標準形
外筒がトルク伝達しながら MAGF :フランジ形 LSAGF :フランジ形
軸 直線運動する直動案内機器
リニアブッシング 案 リニアブッシング リニアブッシングG リニアブッシング ミニアチュアリニアブッシング
内 ワイドバリエーションで、 LMG LM / LME / LMB LMS
ブッシュ案内部の転がり化が容易な
形 直動案内機器
ストロークロータリブッシング 式 ストロークロータリブッシング ストロークロータリブッシング ミニアチュアストロークロータリブッシング ボールガイド
回転運動と軸方向の往復直線運動が ST :汎用 STSI :軸付きセット品 BG
可能な直動案内機器 ST···B :重荷重用 STS :軸なしセット品
CAT-1605に収録されています。 平
ローラウェイ・フラットケージ ローラウェイ・フラットケージ
面 ローラウェイ フラットケージ
案 RW / SR / GSN
内 負荷方向への剛性が高く、 FT :単列
形 高精度な直動案内機器 FTW···A :複列アングル
式
Ⅰ̶3 Ⅰ̶4
直動シリーズ総合カタログ RED 直動シリーズ総合カタログ BLUE
Page4
IKO直動シリーズの分類と特長
直動シリーズの分類と特長
LINEAR MOTION ROLLING GUIDE SERIES Classification and features
直動案内機器の分類 直動案内機器の特長
案 転 運 負 負 剛 摩 取 一 掲
内 動 動 般
体 荷 荷 擦 付 載
の と 的 カ
形 の
種 種 能 方 特 け 用 タ
ロ
式 類 類 力 向 性 性 性 途 グ
リニアウェイ
無限直線運動 有限直線運動 ● NC工作機械
● 精密加工機械
リニアウェイ クロスローラウェイ
無 ● 各種ロボット BLUE
限 ●
直 ボール 無限直線運動 複合荷重 中~重荷重 搬送装置
レールの上を直線運動します。複合荷 線
レ レ 運 リニアローラウェイ
重を受けることができ、高性能で取扱い ● 重切削工作機械
ー ー 動
が容易なトータルバランスの優れた製品で ● 大形加工機械 BLUE
ル す。 ル ● 高剛性ロボット
案 案 ローラ 無限直線運動 複合荷重 重~極重荷重
内 内 クロスローラウェイ
リニアローラウェイ ボールスライド ●
形 形 精密加工機械
● 電子部品組立機 RED
式 式 有 ● 精密計測機器
限
直 ローラ 有限直線運動 複合荷重 中荷重
線
運 ボールスライド
動
● 電子部品組立機 RED
ボール 有限直線運動 複合荷重 軽~中荷重
ボールスプライン
無限直線運動 有限直線運動+回転運動 ● 各種ロボット
ボールスプライン ストロークロータリブッシング ● 各種試験・検査装置 RED
無 ● 搬送装置
限 ボール 無限直線運動 複合荷重 中~重荷重
軸の上を直線運動します。取扱いが容 軸 直
線
案 運 リニアブッシング
易な製品で、比較的軽い負荷条件に適し 動 ● 包装機械
軸 た製品です。軸の回転と往復運動の双方 内 ● 各種測定機器 RED
案 を行う形式もあります。 形 ● 医療機器
ボール 無限直線運動 ラジアル荷重 軽荷重
内 式
形 有 ストロークロータリブッシング
リニアブッシング 限回 ● 印刷機械
式 直+転 ●
線運 プレスダイセット RED
運動 ● 精密計測機器
動 ボール 有限直線運動+回転運動 ラジアル荷重 軽荷重
無 ローラウェイ
平 限
直 ● NC工作機械
面 線 ● 精密加工機械 RED
運
案 動 ローラ 無限直線運動 一方向荷重 極重荷重
平面の上を直線運動します。受けること 内 有 フラットケージ
無限直線運動 有限直線運動
平 形 限
ができる荷重は一方向だけですが、大き 直 ● 精密加工機械
面 な負荷能力をもった製品です。 ローラウェイ フラットケージ 式 線 ● 光学測定機器 RED
運
案 動 ローラ 有限直線運動 一方向荷重 極重荷重
内 記号の説明 特に優れている 優れている 普通
形
式
Ⅰ̶5 Ⅰ̶6
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直動シリーズ総合カタログRED INDEX
直動シリーズ総合カタログ RED INDEX
LINEAR MOTION ROLLING GUIDE SERIES RED INDEX
クロスローラウェイ リニアブッシング
CRWG CRWG…H CRW CRWM LMG LM LMS
V字形状の2平面を軌道溝とした2本の軌道台の間に ワイドバリエーションで、ブッシュ案内部の
保持器付き円筒ころを組み込んだ直動案内機器 転がり化が容易な直動案内機器
Ⅱ-7 Ⅱ-133
クロスローラウェイユニット ストロークロータリブッシング
CRWUG CRWU ST STSI BG
高剛性なテーブル及びベットに、負荷バランスに優れた 回転運動と軸方向の往復直線運動が可能な直動案内機器
CRWGまたはCRWを組み込んだ直動案内機器
Ⅱ-55 Ⅱ-175
高剛性精密ボールスライド ローラウェイ
BWU RW SR GSN
軽量、小形、コンパクトで、軽くなめらかな作動を 負荷方向への剛性が高く、高精度な直動案内機器
実現した直動案内機器
Ⅱ-75 Ⅱ-195
精密ボールスライド フラットケージ
BSP BSPG BSR BSU FT FTW…A
軽量、小形、コンパクトで、軽くなめらかな作動を 負荷方向への剛性が高く、高精度な直動案内機器
実現した直動案内機器
Ⅱ-83 Ⅱ-205
ボールスプライン ボールねじ、スライドシャフト
MAG LSAG 直動シリーズの応用範囲を広げる選び抜いた関連製品
スプライン軸上を外筒がトルク伝達しながら
直線運動する直動案内機器
Ⅱ-107 Ⅱ-215
Ⅰ̶7 Ⅰ̶8
Page6
目次
各製品シリーズの解説と寸法表
レール案内形式 リニアブッシング
クロスローラウェイ ●リニアブッシングG
解説・・・・Ⅱ-133 寸法表・・Ⅱ-139
●ラック&ピニオン内蔵形
クロスローラウェイ ●リニアブッシング
ラック&ピニオン内蔵形 解説・・・・Ⅱ-141 寸法表・・Ⅱ-147
クロスローラウェイH
クロスローラウェイ ●ミニアチュアリニアブッシング
解説・・・・Ⅱ-169 寸法表
解説・・・・・・Ⅱ-7 寸法表・・・Ⅱ-27 ・・Ⅱ-172
●ラック&ピニオン内蔵形 ストロークロータリブッシング
クロスローラウェイユニット ●ストロークロータリブッシング
クロスローラウェイユニット 解説・・・・Ⅱ-175 寸法表・・Ⅱ-179
解説・・・・・Ⅱ-55 寸法表・・・Ⅱ-61
●ミニアチュアストロークロータリブッシング
ボールスライド 解説・・・・Ⅱ-183 寸法表・・Ⅱ-187
●高剛性精密ボールスライド ●ボールガイド
解説・・・・・Ⅱ-75 寸法表・・・Ⅱ-81 解説・・・・Ⅱ-189 寸法表・・Ⅱ-192
●精密ボールスライド 平面案内形式
解説・・・・・Ⅱ-83 寸法表・・・Ⅱ-89
●ローラウェイ
●ボールスライド 解説・・・・Ⅱ-195 寸法表・・Ⅱ-201
解説・・・・・Ⅱ-95 寸法表・・・Ⅱ-99 ●フラットケージ
軸案内形式 解説・・・・Ⅱ-205 寸法表・・Ⅱ-211
関連製品
ボールスプライン
● 標準精密ボールねじ
●CルーブボールスプラインG
ボールスプラインG ・・・・・・・・・Ⅱ-215
● 標準精密ボールねじ
解説・・・・Ⅱ-107 寸法表・・Ⅱ-123
・・・・・・・・・Ⅱ-237
●スライドシャフト・ ・・・・・・・・Ⅱ-259
総合解説
●総合解説・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ Ⅲ-2
Ⅱ̶1 Ⅱ̶2
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クロスローラウェイ CRW(G)(…H) CRWU(G)
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クロスローラウェイ
ラック&ピニオン内蔵形クロスローラウェイ
ラック&ピニオン内蔵形クロスローラウェイH
クロスローラウェイ
ラック&ピニオン内蔵形クロスローラウェイユニット
クロスローラウェイユニット
Ⅱ̶3 Ⅱ̶4
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クロスローラウェイシリーズの特長
保持器ずれ防止機構内蔵タイプなどシリーズ 充実! クロスローラウェイの特長
IKOクロスローラウェイは、V字形状の2平面を軌道溝とした2本の軌道台の間に保 ラック&ピニオン内蔵形の特長
持器付き円筒ころを組み込んだ直動案内機器です。円筒ころを交互に直交させて配
列しているので、あらゆる方向の荷重を受けることができ、極めて高精度で円滑な直 保持器ずれを完全解消!
線運動を行います。
独自構造のラック&ピニオン機構を内蔵するこ
とにより、保持器ずれを完全に解消しました。 立軸での高タクト運転でも、保持器のずれをおこしません!
クロスローラウェイ クロスローラウェイユニット 《耐久試験》試験条件
■ 取付姿勢フリー 形 番 CRWG3 CRWG
CRW·CRWM CRWU 立軸など、従来のクロスローラウェイでは使用しにく 試験方法 振動試験機
取 付 姿 勢 立 軸
か った用途でも安心です。 最 高 速 度 827 mm/s
■ 高速・高タクト運転対応 加 速 度 15 G
運転条件
動作速度を高めても、保持器ずれを気にする必要があ サ イ ク ル 31 Hz
ストローク 8 mm
り ません。 加振装置
可動部質量 330 g
■ 省エネルギー運転対応 往復回数 1億回
長期間の運転でも、保持器ずれの矯正動作を組み入れ
る必要がありません。 《試験結果》 保持器ずれは生じることなく、各部品にも
異常はありませんでした。
ラック&ピニオン内蔵形 ラック&ピニオン内蔵形 取付寸法が完全互換!
クロスローラウェイ クロスローラウェイH
軌道台の内側にラックを配置する独自の構造を A A
CRWG CRWG···H 採用し、従来のクロスローラウェイCRWと同 ラックギア
一取付寸法を実現しています。
ピニオンギア
IKOラック&ピニオン内蔵形クロスローラウェイCRWGは、 ※CRWG1…HとCRW1は、取付寸法が異なります。 CRWG CRW
極めて高精度で円滑な直線運動を実現するIKOクロスローラ CRWG···H
ウェイCRWに、ラック&ピニオンによる保持器ずれ防止機構を ■ 置き換えが容易
コンパクトに内蔵した製品です。 A A
外形寸法が同じなので、新規採用はもちろん、従来の ラックギア
CRWG···HはCRWGの軌道接触部の仕様を徹底的に見直し、 クロスローラウェイ・クロスローラウェイユニットを使用
大幅な定格荷重アップを実現した高負荷容量タイプの製品です。 ラックギア
している機械・装置に、取付寸法の変更なしで置き換え
ることが可能です。 ピニオンギア
ピニオンギア ラックギア
独自のラック&ピニオン構造 ピニオンギア
ラックギア CRWUG CRWU
円筒ころ
保持器 保持器付き円筒ころ
ラック&ピニオン内蔵。
保持器ずれを解消! 極めて高精度でなめらかな運動!
精度の高い軌道面と、厳密に長さ寸法を管理
した超精密ローラを直交配列した非循環形の直
ラック&ピニオン内蔵形 動案内機器で、極めて高精度でなめらかな運
クロスローラウェイユニット 動を得られます。
CRWUG ■ 送り精度の向上 ■ 微小送りに最適
ラックギア
ピニオンギア 循環形直動案内機器に固有の微小な走行振れがなく、 摩擦抵抗が極めて小さく、スティックスリップのない直
IKOラック&ピニオン内蔵形クロスローラウェイユニット 極めて高い送り精度を実現します。 線運動が得られるため、微小送り指令の追従性に優れ、
円筒ころ 高精度な位置決め精度の向上が期待できます。
CRWUGは、研削仕上げされた剛性の高いテーブル及びベッド 保持器 保持器付き円筒ころ
に、保持器ずれ防止機構を備えたクロスローラウェイCRWG
を組み込んだ製品です。 ラックギア
CRWUGの構造
Ⅱ̶5 Ⅱ̶6
H
H
H
H
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ラック&ピニオン内蔵形 呼び番号と仕様の指定
クロスローラウェイ 呼び番号の配列例
CRWG CRWGシリーズ、CRWG…Hシリーズ、CRWシリーズの仕様は、
呼び番号により指定します。呼び番号の形式記号・寸法・部品記号・
材料記号・等級記号・補助記号により、適用する各仕様をご指示くだ
さい。
1 2 3 1 4 5 6 7
CRWGシリーズ
CRWG…Hシリーズ CRWG 3 ー 150 H SP /B
ピニオンギア CRWシリーズ 標準形 CRW 3 ー 150 C20 SL SP /U
ラックギア
CRW 3 ー 250×300 C36 SL SP /U
ラック&ピニオン内蔵形
クロスローラウェイH モジュール形 CRWM 3 ー 150 C20 SP
CRWG…H 軌道台 CRWM 3 ー 250×150 C20 SP
軌道台
1 形式
形式
Ⅱ̶ ページ
円筒ころ 記号 9
保持器付き
保持器 円筒ころ
2 大きさ
端部ねじ 寸法 Ⅱ̶9ページ
ラックギア
クロスローラウェイ 3 軌道台長さ
CRW/CRWM 部品
Ⅱ̶
記号 10ページ
4 円筒ころの本数
5 材料の種類
材料
Points Ⅱ̶ ペ ジ
記号 10 ー
6 精度の等級
●優れた負荷バランス ●標準形とモジュール形 等級
Ⅱ̶ ペー
記号 11 ジ
1V字形状の2平面を軌道溝とした2本の軌道台の間に円筒 4CRWには4本の軌道台と保持器付き円筒ころ2組を組み
ころを交互に直交させた保持器付き円筒ころを組み込んで 合わせて1セットとする標準形と、内側の2本の軌道台を
いるため、あらゆる方向の荷重を受けることができます。 一体構造にしたモジュール形の2タイプがあります。 7 特別仕様
補助
Ⅱ̶ ペー
記号 11 ジ
●保持器ずれを完全解消 ●取付けが容易 注 CRW、CRWG、CRWG…Hシリーズの1セットとは、軌道台4本と保持器付き円筒ころ2本を組み合わせた状態をいいます。
2CRWG・CRWG…Hは、独自設計のラック&ピニオン機構 5軌道台の取付穴は、ざぐりとめねじが施されているため、
をコンパクトに内蔵しているため、保持器ずれの心配が 取付構造も制約されることがありません。モジュール形は、
なく、高速・高タクト運転や立軸使用でも安心です。 内側2本の軌道台を一体構造にしたもので、取付構造が
シンプルになり、より高い精度の直線運動が得られます。
●高負荷容量タイプCRWG…H ●耐食性に優れた
3CRWG…Hは、CRWGの軌道接触部の仕様を徹底的に 6 ステンレス鋼製をラインナップ見直し、大幅な定格荷重アップを実現しているため、機械・ ステンレス鋼製の製品は耐食性に優れ、クリーンルーム内
装置のコンパクト化や長寿命化が可能です。 での使用など、防せい油の使用を嫌う用途に最適です。
Ⅱ̶7 Ⅱ̶8
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呼び番号と仕様の詳細 -形式・大きさ- -軌道台長さ・円筒ころの本数・材料の種類-
1 形式 ラック&ピニオン内蔵形クロスローラウェイ :CRWG 3 軌道台長さ ○ 軌道台の長さをミリメートルの単位で示します。
(CRWGシリーズ) ○×○ CRWシリーズは長さが異なる軌道台を組み合わせ
ラック&ピニオン内蔵形クロスローラウェイ ることもできます。軌道台の長さは、Ⅱ-27ページ
H : CRWG…H
(CRWG…Hシリーズ)
からⅡ-52ページの寸法表をご参照ください。
クロスローラウェイ 標準形 : CRW
(CRWシリーズ) モジュール形 : CRWM
適用する形式と大きさは、表1をご参照ください。 異なる軌道台長さの組合せ指定
2 大きさ 標準形の組合せ モジュール形の組合せ
1、2、3、4、6、9、12、15、18、24 適用する形式と大きさは、表1をご参照ください。
短い軌道台2本と長い軌道台2本及び保持器付き円筒ころ2組を1セッ 中軌道台1本と軌道台2本及び保持器付き円筒ころ2組を1セットとし
トとします。 ます。
表1 CRWGシリーズ、CRWG…Hシリーズ、CRWシリーズの形式と大きさ その場合は保持器付き円筒ころ1組に組み込むころ本数を必ず指定し その場合は保持器付き円筒ころ1組に組み込むころ本数を必ず指定し
大きさ てください。(組み込むころ本数の算出は、Ⅱ-17ページのCRWシリー てください。(組み込むころ本数の算出は、Ⅱ-17ページのCRWシリー
シリーズ 形状 材料 形式 ズの選定方法をご参照ください。) ズの選定方法をご参照ください。)
1 2 3 4 6 9 12 15 18 24
例 CRW 6 - 300 × 400 C24 例 CRWM 3 - 200 × 150 C20
CRWG 炭素鋼製 CRWG - ○ ○ ○ ○ - - - - -
1組に組み込む 1組に組み込む
円筒ころの本数24本 円筒ころの本数20本
CRWG…H 炭素鋼製 CRWG…H ○ ○ ○ ○ - - - - - - 長い軌道台の長さ400mm 外側の軌道台長さ150mm
短い軌道台の長さ300mm 中軌道台の長さ 200mm
炭素鋼製 CRW ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
標準形
ステンレス鋼製 CRW…SL ○ ○ ○ ○ ○ - - - - -
CRW
モジュール形
炭素鋼製 CRWM ○ ○ ○ ○ - - - - - -
4 円筒ころの本数 :無記号 CRWシリーズの保持器1組に組み込む円筒ころの本数を示しま
:C○ す。指示がないときは、保持器付き円筒ころ1組には寸法表に
示す本数の円筒ころを組み込みます。
5 材料の種類 炭素鋼製 :無記号 適用する形式と大きさは、表1をご参照ください。
ステンレス鋼製 :SL
Ⅱ̶9 Ⅱ̶10
Page11
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-精度の等級・特別仕様- -特別仕様-
6 精度の等級 標準 :無記号 取付基準面に対する軌道面の平行度及びCRWMの2つの軌道面 専用ねじ /B
超精密級 :SP の平行度の許容値は、図1をご参照ください。
予圧調整側軌道台は、予圧調整により移動します。軌道台固定ねじと取付穴との間に移動できる余裕が必要ですが、余裕を十分にとれな
いときや、図2のように軌道台側から固定ねじを取り付けるときに便利な専用ねじを添付します。
この専用ねじは、固定側軌道台を取り付ける機械の取付穴やめねじの位置精度が十分でないときにも使用できます。なお、この専用ねじ
は炭素鋼製のみです。
Δ/L A Δ/L
Δ/L A Δ/L A
表4 専用ねじの寸法
A
L H
B Δ/L B S
A
CRWG、CRWG…H、CRW CRWM
10
8 ねじの呼び
6 単位 mm
SP
4 大きさ ねじの呼び d D H L S
3 M 3 2.3 5 3 12 5
2
4 M 4 3.1 6 4 15 6
0 200 400 600 800 1000 1200 6 M 5 3.9 8 5 20 8
図2 専用ねじによる取付け
軌道台長さ L mm 9 M 6 4.6 8.5 6 30 12
12 M 8 6.2 11.5 8 40 17
図1 精度 15 M10 7.9 14 10 45 16
18 M12 9.6 16 12 50 19
24 M14 11.2 19.5 14 70 26
7 特別仕様 B、M、SA、SB、U 適用する特別仕様は、表2をご参照ください。
複数の特別仕様を組み合わせるときは、表3をご参照ください。 高剛性保持器付き円筒ころ /M
なお、特別仕様の詳細はⅡ-11ページからⅡ-14ページをご参照ください。
保持器を、立軸の使用に適するよう設計された剛性の高い銅合金製
保持器に変更します。この保持器は片側方向へのみころが脱落しない
構造です。
なお、立軸で高剛性保持器を使用するときは、端面止め板SBとの
表2 特別仕様の適用 併用を推奨します。
補助 大きさ
特別仕様
記号 1 2 3 4 6 9 12 15 18 24
専用ねじ /B - - ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
高剛性保持器付き円筒ころ(1) /M - - - - ○ ○ ○ ○ ○ ○
端面止め板SA(1) /SA - ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
端面止め板SB(1) /SB - ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
ワイパーシール(1) /U - ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
注(1)CRWシリーズの標準形のみに適用します。それ以外のシリーズ、形状には適用しません。
表3 特別仕様の組合せ
M ○
SA ○ ○
SB ○ ○ -
U ○ ○ - -
B M SA SB
備考1. 表中の “―” 印の組み合わせはできません。
2. 複数種類を組み合わせて使用するときは、記号をアルファベット順に並べてご指示ください。
Ⅱ̶11 Ⅱ̶12
平行度 Δμm
d
D
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-特別仕様- -特別仕様-
端面止め板SA /SA ワイパシール /U
ストローク頻度が高く、振動や不等分布荷重などによる保持器のずれが予想されるときに、端部ねじを端面止め板SAに変更します。 軌道面への異物の侵入を防止するため、端面止め板SBの機能を併せもったワイパシールに変更します。
なお、大きさ1の系列には、端面止め板SAに準じた端面止め板が標準装備されています。 ワイパシールは、すべての軌道台端部に取り付けることはできません。標準取付け位置を図4に示します。なお、取付け位置はねじをゆ
るめて付け替えることができます。
表5 端面止め板SAの寸法
表7 ワイパシールの寸法
t1
t2 t1
t2
単位 mm
大きさ t1 t2 大きさ t1 t2 単位 mm
2 4.5 2 12 11 5 大きさ t1 t2 大きさ t1 t2
3 5 2 15 14 6 2 4.5 4 12 11 8.5
4 7 3 18 14 6 3 5 4 15 14 11
6 8 3 24 16 6 4 7 6 18 14 11
9 10 4 6 8 6 24 16 11 図4 ワイパシールの配置
9 10 7.5
端面止め板SB /SB
立軸で高剛性保持器を使用するとき保持器のストロークを端部で規制するために、端部ねじを端面止め板SBに変更します。
端面止め板SBは、すべての軌道台端部に取り付けることはできません。標準取付け位置を図3に示します。なお、取付け位置はねじをゆ
るめて付け替えることができます。
表6 端面止め板SBの寸法
t1
t2
単位 mm
大きさ t1 t2 大きさ t1 t2
2 4.5 2 12 11 5
3 5 2 15 14 6
4 7 3 18 14 6
6 8 3 24 16 6 図3 端面止め板SBの配置
9 10 4
Ⅱ̶13 Ⅱ̶14
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定格荷重と許容荷重
CRWGシリーズ、CRWG…Hシリーズの基本動定格荷重C、基本 表8.2 CRWシリーズモジュール形の定格荷重及び許容荷重の計算式
静定格荷重C0及び許容荷重Fは、軌道台4本、保持器付き円筒ころ2 上下方向荷重 横方向荷重
組を1セットとして並列使用したときの下方向荷重に対する値を示し C、C0、F
ます。(図5参照)また、上・横方向に対する定格荷重は、下方向と 荷重の1/2 荷重の1/2
同じです。
CRWシリーズは、荷重方向により荷重を分担する円筒ころの本数 荷重方向 荷重 荷重
が異なりますので、荷重方向による定格荷重及び許容荷重を求める必
要があります。また、寸法表の基本動定格荷重CU、基本静定格荷重
C0U及び許容荷重FUは、円筒ころ1本当りの値を示します。
荷重
CRWシリーズの基本動定格荷重C、基本静定格荷重C0及び許容荷 図5 CRWGシリーズ、CRWG…Hシリーズの定格荷重の方向 Z 1/36 3/4 7/9 7
基本動定格荷重 C N C= 1 C = ―Z
1/36 3/4
− 2p
r {(―2 − )2p} (―Z2 ) 2 C (7)
U a {( Z /9
重Fは表8.1、表8.2に示す式で求めます。 2 1) } (―2 ) 2 C (10)
U
定格荷重の定義や計算荷重についての詳細は、Ⅲ-3ページをご参
照ください。 基本静定格荷重 C0 N C =2 ―Z C ( ) Z
0r ( 2 ) 8 C =2 ― C
0U 0a ( 2 ) (11)
0U
許容荷重 許容荷重 F N F=2 ―
r ( Z
2 )F (9) F =2 ―Z F (12)
U a ( 2 ) U
許容荷重とは、最大接触応力を受ける接触部において、転動体と軌 Cr :上下方向荷重が負荷される場合の基本動定格荷重 N
道面との弾性変形量の和が小さく、円滑な転がり運動をする荷重をい Ca :横方向荷重が負荷される場合の基本動定格荷重 N
います。 C0r :上下方向荷重が負荷される場合の基本静定格荷重 N
したがって、きわめて円滑な運動でかつ高い精度を必要とするとき C0a :横方向荷重が負荷される場合の基本静定格荷重 N
は、負荷荷重は許容荷重を超えない範囲で使用してください。 Fr :上下方向荷重が負荷される場合の許容荷重 N
記号の説明 Fa :横方向荷重が負荷される場合の許容荷重 N
Z :保持器付き円筒ころ1組に組み込む円筒ころの本数(―Z2は小数点以下を切り捨てる)
p :円筒ころのピッチ間寸法 mm
CU :円筒ころ1本当りの基本動定格荷重 N
表8.1 CRWシリーズ標準形の定格荷重及び許容荷重の計算式
C0U :円筒ころ1本当りの基本静定格荷重 N
上下方向荷重(1) 横方向荷重
FU :円筒ころ1本当りの許容荷重 N
荷重
荷重方向 荷重 荷重
荷重
基本動定格荷重 1/3 3/4 1/36
C N C={(―Z
6 3
2 −1)2p} (―Z2 ) C (1) C = − 2p
a {(―Z2 1) } (―Z
/4 7/9
r U 2 ) 2 C (4)
U
基本静定格荷重 C0 N C = ―Z C ( ) =2 ―Z
0r ( 2 ) 2 C
0U 0a ( 2 )C (5)
0U
許容荷重 F N F= ―
r (
Z
2 )F (3) F =2 ―Z F (6)
U a ( 2 ) U
Cr :上下方向荷重が負荷される場合の基本動定格荷重 N
Ca :横方向荷重が負荷される場合の基本動定格荷重 N
C0r :上下方向荷重が負荷される場合の基本静定格荷重 N
C0a :横方向荷重が負荷される場合の基本静定格荷重 N
Fr :上下方向荷重が負荷される場合の許容荷重 N
記号の説明 Fa :横方向荷重が負荷される場合の許容荷重 N
Z :保持器付き円筒ころ1組に組み込む円筒ころの本数(―Z2は小数点以下を切り捨てる)
p :円筒ころのピッチ間寸法 mm
CU :円筒ころ1本当りの基本動定格荷重 N
C0U :円筒ころ1本当りの基本静定格荷重 N
FU :円筒ころ1本当りの許容荷重 N
注(1)この方向の荷重方向で並列使用のときは、表8.2の(7)、(8)、(9)式により計算します。
Ⅱ̶15 Ⅱ̶16
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CRWシリーズの選定方法
CRWシリーズの仕様を選定するときは、精度及び定格荷重と許容 ❸保持器長さところ本数の算出 保持器付き円筒ころ1組に組み込むころ本数は、次の式から求めま 計算例
荷重のほかに、ストローク長さと円筒ころ本数を検討する必要があり 軌道台長さと最大ストローク長さが決まれば保持器に許容される長 す。
ます。 さが算出できます。 使用形式…………………………………………… CRW 6
保持器長さの算出では、軌道台の端部に取り付ける端部ねじや端面 Z= R-2e +1 (18) 負荷荷重…………………………………………… P = 7000 N
p
ストローク長さと円筒ころ本数 止め板などの仕様により、計算方法が異なります。 ストローク長さ…………………………………… S = 195 mm
ここに Z:円筒ころ本数(小数点以下切り捨て)
CRWシリーズのストローク長さは、軌道台長さ及び円筒ころ本数 (1) 標準端部ねじ及び端面止め板SA付きのとき R:許容される保持器長さ mm 上記条件でクロスローラウェイを並列に使用(Ⅱ-23ページ図26参
などに関係します。 (大きさ1の系列を除く) e:保持器の端部寸法(寸法表参照) mm 照)するときの、仕様を選定します。
したがって、仕様の選定は使用するストローク長さや負荷荷重の大 両端のころ間寸法は、軌道台長さから最大ストローク長さの半分を p:円筒ころのピッチ間寸法(寸法表参照) mm
きさなどを考慮に入れて、次の手順で行います。 減じた値で次の式から求めます。 ❶軌道台長さの算出
(3)端面止め板SB付き及びワイパシール付きのとき 軌道台長さLは式(13)により算出します。
❶軌道台長さの算出 LR=L- S1 (15) ストローク長さは、保持器と端面止め板又はワイパシールで規制さ
2
軌道台長さは、使用するストローク長さの1.5倍以上を目安とし、 れ、保持器長さは次の式から求めます。 L≧1.5S=1.5×195=292.5
次の式から求めます。 ここに LR:許容される両端のころ間寸法 mm
L :軌道台長さ mm R=L-t2-S1 (19) したがって、寸法表の標準長さから L = 300 mm を選定します。
L≧1.5S (13) S1:最大ストローク長さ mm
ここに R :許容される保持器長さ mm ❷最大ストローク長さの算出
ここに L:軌道台長さ mm L :軌道台長さ mm 最大ストローク長さS1は式(14)により算出します。
S:使用するストローク長さ mm L S1 S1:最大ストローク長さ mm
S1/2 t2 :端面止め板SB又はワイパシールの厚さ mm S1≧
1
S= 1 ×195≒244
0.8 0.8
(Ⅱ-13ページ表6、Ⅱ-14ページ表7参照)
S 許容される両端のころ間寸法 LR は式(15)により算出します。
LR= L- S1 =300- 244 =178
L 2 2
R S1/2
L ❸ころ本数の算出
L≧1.5S
R S t 円筒ころの本数Zは式(16)により算出します。ただし、この形式の
1 2
L DW及びpは寸法表よりDW=6mm、p=9mmです。
保持器付き円筒ころ1組に組み込むころ本数は、次の式から求めま
❷最大ストローク長さの算出 す。 Z= LR-DW +1=178-6+1≒20.1
p 9
使用するストローク長さは、最大ストローク長さの80%以下にす
ることが望ましく、最大ストローク長さは次の式から求めます。 Z= LR-DW +1 (16) 保持器付き円筒ころ1組に組み込むころ本数は、大きさ1の系列の よって、小数点以下を切り捨ててZ=20とします。
p
ときと同様で式(18)から求めます。
S ❹許容荷重の算出
1≧
1 S (14) ここに Z :円筒ころ本数(小数点以下切り捨て)
0.8
LR :許容される両端のころ間寸法 mm 並列使用における許容荷重FはⅡ-16ページ表8.2の式(9)により算
ここに S1:最大ストローク長さ mm DW:円筒ころの直径(寸法表参照) mm 出します。ただし、円筒ころ1本当りの許容荷重FUは寸法表よりFU
S :使用するストローク長さ mm p :円筒ころのピッチ間寸法(寸法表参照) mm = 769Nです。
F=2
(2)大きさ1の系列のとき (―Z2 )F =2 2―0
U ( 2 )×769=15380
ストローク長さは、保持器と端面止め板で規制され、保持器長さは したがって、許容荷重Fは負荷荷重P=7000Nより大きくなってい
次の式から求めます。 ます。許容荷重が負荷荷重より小さくなったときには、軌道台長さを
長くして円筒ころ本数を増加させるか、円筒ころの直径を大きくする
R=L- S1 (17) 必要があります。
2
ここに R :許容される保持器長さ mm ❺仕様の決定
L :軌道台長さ mm 以上により求める仕様はCRW6-300で、円筒ころの本数は20本
S1:最大ストローク長さ mm になります。
L S1
S1/2
R S1/2
L
Ⅱ̶17 Ⅱ̶18
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潤滑 使用上の注意
CRWGシリーズ、CRWG…Hシリーズ、CRWシリーズは、グリー ❶取扱い 表9 取付部の精度
スが封入されていませんので、適正な潤滑を行って使用してください。 CRWGシリーズ、CRWG…Hシリーズ、CRWシリーズは非常に ・走行精度に直接影響を与えます。
CRWGシリーズ、CRWG…Hシリーズ、CRWシリーズは、油潤 精密に製作されていますので、取扱いには十分にご注意ください。
A面の精度
テーブル側及びベッド側それぞれ2つの取付面
滑又はグリース潤滑のいずれでも使用できます。一般には、高速又は CRWGシリーズ、CRWG…Hシリーズの保持器には、ピニオンギ の平面度は、Ⅱ-11ページの図1に示す平行度
低摩擦で使用するときは油潤滑とし、低速ではグリース潤滑とします。 ア及び円筒ころが組み込まれています。保持器を落としたり、手荒な に近い許容値を推奨します。
グリース潤滑のときは良質のリチウム石けん基グリースの使用を推奨 扱いをするとピニオンギア及び円筒ころが外れてしまいます。特に、 ・平面度
します。軽荷重で低速のときは、最初にグリースか油を軌道面、ラッ CRWG…Hは円筒ころを掴むと円筒ころが脱落する可能性がありま 予圧(❹予圧調整機構参照)に影響を与えます。
クギア及びピニオンギア部に塗布し、その後は適時補給しますが、図 すので、保持器を掴んで取扱うようにしてください。また、保持器の Ⅱ-11ページの図1に示す平行度に近い許容値
を推奨します。
6のような構造にしておけば補給は容易に行えます。なお、CRWG 切断はピニオンギアの脱落やギア組込み部の破損の原因となりますの B面・C面の精度 ・直角度
…Hシリーズは、軌道台間のすきまが小さいので、再給脂のときは軌 で、行わないようにしてください。 CRWGシリーズ、CRWG…Hシリーズ、 図12 押し板の例
道面に直接グリースか油を塗布してください。 CRWGシリーズ、CRWG…Hシリーズの軌道台には、ラックギア CRWシリーズの取付部の予圧方向への剛性に
が組み込まれています。組付けの際、端部ねじを取り外したときにラ 影響します。
ックギアが抜ける場合がありますのでご注意ください。 十分に高い精度に加工してください。
CRWシリーズの保持器は必要な長さに切断して使用することがで
きますが、切断時に変形させないよう慎重に取り扱ってください。 ❸取付部の形状
相手側の取付基準面の隅の形状は、図10のように逃げ部を設ける
❷取付部の精度 ことを推奨します。
一般的な取付面の加工例を図9.1、図9.2に示します。 また、軌道台と相手部材の間に0.5mm以上のすきまを設けるよう
取付面の一般的な加工精度は表9によりますが、取付面の精度は直 にしてください。
接走行精度に影響しますので注意が必要です。特に高い走行精度が必
要なときは表9に示す以上の加工精度を推奨します。
図 図
6 潤滑方式の例 13 テ-パジブの例
防じん ❺使用温度
CRWGシリーズ、CRWG…Hシリーズは、合成樹脂部品を使用し
C A A ていますので、使用温度は最高120℃まで、連続使用の場合は100℃
CRWGシリーズ、CRWG…Hシリーズ、CRWシリーズは高精度 A B B A まででご使用ください。100℃を超えるときはIKOにお問い合わせく
に仕上げられているため、ちりやほこりなどの有害な異物が軸受内部 ださい。
に入ると短寿命や精度低下の原因となります。外部からのちりやほこ CRWシリーズは、合成樹脂部品を使用していないので、高い温度
り、水などの有害な異物の侵入を防止する目的で、両側面に図7のよ 図10 取付部の形状 環境で使用できますが、100℃を超えるときはIKOにお問い合わせく
うな非接触方式のラビリンスシールや図8のように接触方式のワイパ ださい。
シールを取り付けることを推奨します。 図9.1 CRWG、CRWG…H、CRWの取付面の加工例 ❹予圧調整機構
予圧を与えて使用するときには、一般的な方法として図11に示す ❻最高速度
ように予圧調整ねじを使用します。予圧調整ねじの呼び寸法と取付位 CRWGシリーズ、CRWG…Hシリーズの運転速度は50m/min、
置は、軌道台固定ボルトの寸法と位置に合わせ、軌道台H寸法の中央 CRWシリーズは30m/minを超えない範囲でご使用ください。
を押してください。
予圧量は、機械・装置の使用条件により異なりますが、過大な予圧 ❼固定ねじの締付トルク
A は寿命の低下や軌道面の損傷につながりますので、一般的にはすきま CRWGシリーズ、CRWG…Hシリーズ、CRWシリーズを取り付
ゼロ又はわずかな予圧状態に調整するのが理想的です。特に精度と剛 けるときの一般的な締付トルクを表10に示します。振動・衝撃が大
C A
性を必要とするときには図12のように押し板や図13のようにテ-パ きいときやモーメント荷重が負荷するときには、表の値の1.3倍程度
ジブなどを使用します。 のトルクで固定することを推奨します。また、振動・衝撃がなく高い
走行精度が必要なときは、表の値より小さなトルクで固定することも
図7 ラビリンスシールの例 ありますが、ねじのゆるみ止めのため接着剤を併用するか、ゆるみ止
図9.2 CRWMの取付面の加工例 めボルトを使用することを推奨します。
表10 固定ねじの締付トルク
ねじの呼び 締付トルクN・m
炭素鋼製ねじ ステンレス鋼製ねじ
M 1.6×0.35 0.20 -
M 2 ×0.4 0.40 0.31
M 3 ×0.5 1.4 1.1
M 4 ×0.7 3.2 2.5
図11 一般的な予圧調整の例 M 5 ×0.8 6.4 5.0
M 6 ×1 10.9 8.5
M 8 ×1.25 26.1 -
図8 ワイパシールの例 M10 ×1.5 51.1 -
M12 ×1.75 88.2 -
M14 ×2 140 -
M16 ×2 215 -
備考 使用する固定ねじがテーブル側とベッド側で異なるときは、小さいね
じの締付トルクに統一して固定してください。
Ⅱ̶19 Ⅱ̶20
0.5以上
0.5以上
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取付け
CRWシリーズ標準形、CRWGシリーズ、 ❸ベッド側軌道台の取付け ・テーブル側軌道台をストローク端位置になるように配置します。(図 ・テーブルの固定ねじを仮締めします。(図22参照)
CRWG・・・Hシリーズの取付け ・軌道台を取付面に正しく合わせ、均一な締付トルクで固定ねじを仮 19参照) ・固定側軌道台をC面(図15参照)に密着させながら規定のトルク
締めします。 ・CRWG及びCRWG…Hシリーズは、保持器中央部のピニオンギア で均一に本締めします。
一般的な取付構造を図14に示します。このときの取付けは、一般 ・軌道台をB面(図15参照)に強く密着させながら規定のトルクで とテーブル側軌道台のラックギアを噛み合わせます。
に次の手順によります。 均一に本締めします。
・高い走行精度が必要なときは、軌道台の全長にわたり軌道面の平行
度を確認しながら規定のトルクで均一に本締めします。
予圧調整側 ・一般的な固定ねじの締付トルクはⅡ-20ページの表10によります。
固定側 ベッド側 ベッド側 軌道台
軌道台 軌道台 軌道台
Δ
Δ A Δ A
予圧調整
ねじ
図14 CRWシリーズ標準形、CRWG、CRWG…Hの取付例
A
C面
❶取付準備 図
図16 軌道台の取付精度
19
・製品は1セットずつ(軌道台4本、保持器付き円筒ころ2組)包装さ
れています。他のセットと混同しないようご注意ください。 図22
・各部品を清浄な洗浄液で洗浄後、防せい油や潤滑油を塗布します。 ・テーブル側軌道台をほぼストローク中央位置になるようにスライド
より清浄に洗浄をする場合は、端面ねじを取り外して行ってくださ させます。(図20参照) ・テーブルを静かにフルストロークさせて、使用ストローク範囲内で
い。 保持器両端側の円筒ころが軌道台の端部ねじに当らないことを確認
します。当たる場合は、再度手順をやり直してください。(図23参照)
❷取付面の清浄化
・機械の取付面のばりや打痕を油といしなどで取り除きます。取付面
の逃げ溝部にも十分にご注意ください。
・清浄な布でごみや汚れを拭き取り、薄く防せい油や潤滑油を塗布し
ます。
逃げ溝 逃げ溝
図17
取付面C 取付面A 取付面A ❹テーブルとベッドの組付け 図20
・保持器付き円筒ころをベッド側軌道台のストローク端位置に配置し
取付面B 取付面B ます。(図18参照)
取付面A 取付面A ・CRWG及びCRWG…Hシリーズは、保持器中央部のピニオンギア ・軌道台が動かないように押えながらテーブルを配置します。(図21
と軌道台のラックギアを噛み合わせます。 参照)
・このとき、保持器を変形させないようにご注意ください。 図23
逃げ溝
図15 取付面
図18 図21
Ⅱ̶21 Ⅱ̶22
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取付け
❺予圧調整 CRWシリーズ標準形の高精度な取付け ❸ベッド側軌道台の取付け ❺テーブルとベッドの組付け
・予圧の調整は、テーブル側軌道台の固定ねじを仮締めにした状態で ・軌道台を取付面に正しく合わせ、均一な締付トルクで固定ねじを仮 ・テーブル側軌道台とベッド側軌道台の間に保持器付き円筒ころを挿
行います。 一般的な取付構造を図26に示します。このときの取付けは、一般 締めします。 入できるよう、高さ方向、幅方向の位置合せをします。
・予圧の調整は、軌道台長さの中央部の予圧調整ねじから始め、両端 に次の手順によります。 ・ 軌道台をB面(図27参照)に強く密着させながら規定のトルクで ・保持器付き円筒ころを慎重に挿入し、軌道台長さのほぼ中央に組み
部側へ交互に調整していきます。 均一に本締めします。 込みます。このとき、保持器を変形させないようご注意ください。
・テーブルの側面ですきまを測定しながら、ダイヤルゲージの振れが ・高い走行精度が必要なときは、軌道台の全長にわたり軌道面の平行 ・各軌道台の端部ねじ、端面止め板を取り付けます。
止まるまで順次予圧調整ねじを締め込みます。このときの予圧調整 予圧調整側 ・テーブル全体を予圧調整ねじ側へ押し付け、予圧調整ねじを締め込
固定側 ベッド側 度を確認しながら規定のトルクで均一に本締めします。
ベッド側 軌道台
ねじの締付トルクを計測しておきます。 軌道台 軌道台 軌道台 ・一般的な固定ねじの締付トルクはⅡ-20ページ表10によります。 んで軌道部のすきまがゼロに近くなるまで仮調整します。
・両端に近い予圧調整ねじを調整するときは、テーブルを静かにスト ・テーブルを静かにフルストロークさせ、保持器付き円筒ころを中央
ロークさせて、予圧調整ねじ部に円筒ころがあることを確認して行 位置に修正します。
ってください。 Δ
・以上の作業で、すきまはゼロ又はわずかな予圧状態になりますが、 Δ A Δ A
まだ、均一に予圧が調整されていません。再度同じ手順により、あ 予圧調整
ねじ
らかじめ計測しておいたトルクですべての予圧調整ねじを均一に再
調整します。
図26 CRWシリーズ標準形の取付例
A
❶取付準備 図28 軌道台の取付精度
・製品は1セットずつ(軌道台4本、保持器付き円筒ころ2組)包装さ
れています。他のセットと混同しないようご注意ください。 図30 組付け前の位置合せ
・各部品を清浄な洗浄液で洗浄後、防せい油や潤滑油を塗布します。 ❹テーブル側軌道台の取付け
より清浄に洗浄をする場合は、端面ねじを取り外して行ってくださ ・固定側軌道台を取付面に正しく合わせ、均一な締付トルクで固定ね
い。 じを仮締めします。 ❻予圧調整
・固定側軌道台をC面に強く密着させながら規定のトルクで均一に本 ・予圧の調整は、予圧調整側軌道台の固定ねじを仮締めにした状態で
図 ❷取付面の清浄化 締めします。
24 予圧調整方法の例
行います。
・機械の取付面のばりや打痕を油といしなどで取り除きます。取付面 ・予圧調整ねじをあらかじめ後退させておき、予圧調整側軌道台を取 ・予圧の調整は、軌道台長さの中央部の予圧調整ねじから始め、両端
の逃げ溝部にも十分にご注意ください。 付面に密着させて、固定ねじを軽く均一なトルクで仮締めします。 部側へ交互に調整していきます。
❻予圧調整側軌道台の本締め ・清浄な布でごみや汚れを拭き取り、薄く防せい油や潤滑油を塗布し ・テーブルの側面ですきまを測定しながら、ダイヤルゲージの振れが
・固定ねじは、均一なトルクで軽く締め込まれています。予圧調整ね ます。 止まるまで順次予圧調整ねじを締め込みます。このときの予圧調整
じのときと同じように、軌道台中央部から両端部側へ交互に規定の ねじの締付トルクを計測しておきます。
トルクに近い値で仮締めします。 固定側軌道台 ・両端に近い予圧調整ねじを調整するときは、テーブルを静かにスト
・両端部に近い固定ねじを締め込むときはテーブルを静かにストロー 逃げ溝 逃げ溝 C面 予圧調整側軌道台 ロークさせて、予圧調整ねじ部に円筒ころがあることを確認して行
クさせ、固定ねじ部に円筒ころがあることを確認して締め込みます。 ってください。
・最後に同じ要領で、すべての固定ねじを規定のトルクで均一に本締 ・以上の作業で、すきまはゼロ又はわずかな予圧状態になりますが、
めします。 まだ、均一に予圧が調整されていません。再度同じ手順により、あ
予圧調整ねじ らかじめ計測しておいたトルクですべての予圧調整ねじを均一に再
❼組立て後の確認 取付面C 取付面A 取付面A 調整します。
・テーブルを静かにフルストロークさせ、走行が円滑で異音がないこ
とを確認します。 取付面B 取付面B 図29 テーブル側軌道台の取付け
・テーブルの上面や側面をダイヤルゲージなどで計測し、走行精度を 取付面A 取付面A
確認します。
逃げ溝
図27 取付面
図31 予圧調整方法の例
❼予圧調整側軌道台の本締め
・固定ねじは、均一なトルクで軽く締め込まれています。予圧調整ね
図25 組立て後の精度確認 じのときと同じように、軌道台中央部から両端部側へ交互に規定の
トルクに近い値で仮締めします。
・両端部に近い固定ねじを締め込むときはテーブルを静かにストロー
クさせ、固定ねじ部に円筒ころがあることを確認して締め込みます。
・最後に同じ要領で、すべての固定ねじを規定のトルクで均一に本締
めします。
Ⅱ̶23 Ⅱ̶24
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取付け
❽組立て後の確認 CRWシリーズモジュール形の取付け ❹ノックピン用穴の加工 ❽組立て後の確認
・テーブルを静かにフルストロークさせ、走行が円滑で異音がないこ ・ノックピンを使用するときは、中軌道台の両端に近いノックピン用 ・CRWシリーズ標準形、CRWGシリーズ、CRWG…Hシリーズの
とを確認します。 CRWMの一般的な取付構造を図33に示します。このときの取付け 穴に合わせ、ベッドに穴を共加工します。 取付けに準じます。
・テーブルの上面や側面をダイヤルゲージなどで計測し、走行精度を は、一般に次の手順によります。 ・中軌道台のノックピン用穴はH7に仕上げられています。ベッドの
確認します。 穴も同等に仕上げてください。
・中軌道台のノックピン用穴の直径とその許容差は、寸法表によりま CRWシリーズモジュール形の組合せマーク
す。
予圧調整側
固定側 軌道台 ・切粉を排除し、必要に応じて再洗浄します。中軌道台を取り付ける CRWMは、取付基準面と軌道面との平行度測定結果に基づき、取
軌道台 中軌道台 機械などが大きいときは、中軌道台を取り外して洗浄し、再組立を 付け後の走行精度が最良の状態になるように組合せマークを付けてい
行います。 ます。軌道台を組み付けるときには、図36のようにそれぞれの軌道
・ノックピンを装着し、再度走行平行度の基準面と中軌道台の軌道面 台の組合せマークが同じ端部側にくるよう組み付けてください。
との平行度を確認します。
予圧調整
ねじ 中軌道台
組合せマーク
図32 組立て後の精度確認
図33 CRWMの取付例
❶取付準備
・クロスローラウェイCRWMは1セットずつ(中軌道台1本、軌道台
2本及び保持器付き円筒ころ2組)包装されています。他のセット 組合せマーク
と混同しないようご注意ください。
・各部品を清浄な洗浄液で洗浄後、防せい油や潤滑油を塗布します。 図36 CRWMの組合せマーク
より清浄に洗浄をする場合は、端面ねじを取り外して行ってくださ
い。
図35 ノックピン用穴の共加工
❷取付面の清浄化
・機械の取付面のばりや打痕を油といしなどで取り除きます。取付面
の逃げ溝部にも十分にご注意ください。 ❺テーブルとベッドの組付け
・清浄な布でごみや汚れを拭き取り、薄く防せい油や潤滑油を塗布し ・CRWシリーズ標準形、CRWGシリーズ、CRWG…Hシリーズの
ます。 取付けに準じます。
❸中軌道台の取付け ❻予圧調整
・中軌道台を取付面におおまかな位置合せをして固定ねじで軽く固定 ・CRWシリーズ標準形、CRWGシリーズ、CRWG…Hシリーズの
します。 取付けに準じます。
・走行平行度の基準面などと中軌道台の軌道面との取付平行度を、ダ
イヤルゲージなどで測定し位置修正をしながら均一な締付トルクで ❼予圧調整側軌道台の本締め
固定ねじの仮締めをします。 ・CRWシリーズ標準形、CRWGシリーズ、CRWG…Hシリーズの
・規定の締付トルクですべての固定ねじを均一に締め付けます。 取付けに準じます。
取付動画のご案内
IKOホームページにて、クロスローラウェイシリーズの取付方法をより分かりやすく表現した動画を配信しております。取付作業の確認などに
お役立てください。
走行平行度基準面 https://www.ikont.co.jp/
図34 中軌道台の取付精度確認
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ラック&ピニオン内蔵形クロスローラウェイ
CRWG
形状
大きさ 2 3 4 6 L
t E n×F E t
F H
R
e p Z(ころ本数)
D
W
h
M
質量(参考) 主要寸法 mm 最 大 基 本 動 基 本 静 許容荷重
ストローク 定格荷重 定格荷重
呼び番号 軌道台(1) 保持器付き 外観 保持器付き円筒ころ 取付寸法 長 さ
円筒ころ(2) C(3) C(3
0 ) F(3)
g g A H L(n×F) E DW R Z p e W g M d1 d2 h t mm N N N
CRWG 2- 30 6.53 0.38 30(1×15) 25.6 4 9 913 1 180 392
CRWG 2- 45 9.53 0.72 45(2×15) 41.6 8 7 1 570 2 350 783
CRWG 2- 60 12.5 0.88 60(3×15) 49.6 10 21 1 860 2 940 979
CRWG 2- 75 15.5 1.22 75(4×15) 65.6 14 19 2 420 4 110 1 370
CRWG 2- 90 18.5 1.39 12 6 90(5×15) 7.5 2 73.6 16 4 2.8 5.5 2.5 M3 2.55 4.4 2 1.5 33 2 680 4 700 1 570
CRWG 2-105 21.5 1.72 105(6×15) 89.6 20 31 3 190 5 880 1 960
CRWG 2-120 24.5 1.89 120(7×15) 97.6 22 45 3 440 6 460 2 150
CRWG 2-135 27.5 2.22 135(8×15) 113.6 26 43 3 910 7 640 2 550
CRWG 2-150 30.5 2.39 150(9×15) 121.6 28 57 4 150 8 230 2 740
CRWG 3- 50 22.8 1.69 50(1×25) 42 6 13 2 740 3 660 1 220
CRWG 3- 75 33.3 2.71 75(2×25) 62 10 23 4 080 6 090 2 030
CRWG 3-100 43.8 3.72 100(3×25) 82 14 33 5 300 8 530 2 840
CRWG 3-125 54.4 4.74 125(4×25) 102 18 43 6 440 11 000 3 660
CRWG 3-150 64.9 5.75 18 8 150(5×25) 12.5 3 122 22 5 3.5 8.3 3.5 M4 3.3 6 3.1 2 53 7 530 13 400 4 470
CRWG 3-175 75.4 6.77 175(6×25) 142 26 63 8 570 15 800 5 280
CRWG 3-200 85.9 7.78 200(7×25) 162 30 73 9 580 18 300 6 090
CRWG 3-225 96.4 8.80 225(8×25) 182 34 83 10 600 20 700 6 910
CRWG 3-250 107 9.81 250(9×25) 202 38 93 11 500 23 200 7 720
注(1) 軌道台1本当りの質量を示します。 1N≒0.102kgf
(2) 保持器付き円筒ころ1組当りの質量を示します。
(3) 軌道台4本、保持器付き円筒ころ2組を1セットとして並列使用したときの値を示します。
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d2
d1
g
W W
A 0-0.3
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ラック&ピニオン内蔵形クロスローラウェイ
CRWG
形状
大きさ 2 3 4 6 L
t E n×F E t
F H
R
e p Z(ころ本数)
D
W
h
M
質量(参考) 主要寸法 mm 最 大 基 本 動 基 本 静 許容荷重
ストローク 定格荷重 定格荷重
呼び番号 軌道台(1) 保持器付き 外観 保持器付き円筒ころ 取付寸法 長 さ
円筒ころ(2) C(3) C(3
0 ) F(3)
g g A H L(n×F) E DW R Z p e W g M d1 d2 h t mm N N N
CRWG 4- 80 59.6 9.70 80(1×40) 73 8 14 6 690 9 400 3 130
CRWG 4-120 88.0 12.0 120(2×40) 101 12 38 9 180 14 100 4 700
CRWG 4-160 116 14.3 160(3×40) 129 16 62 11 500 18 800 6 270
CRWG 4-200 145 16.7 22 11 200(4×40) 20 4 157 20 7 5 10 4.5 M5 4.3 7.5 4.1 2 86 13 700 23 500 7 830
CRWG 4-240 173 20.1 240(5×40) 199 26 82 16 700 30 600 10 200
CRWG 4-280 201 22.5 280(6×40) 227 30 106 18 700 35 300 11 800
CRWG 4-320 230 24.8 320(7×40) 255 34 130 20 600 40 000 13 300
CRWG 6-100 147 12.0 100(1×50) 75 6 48 11 200 13 800 4 610
CRWG 6-150 216 22.6 150(2×50) 129 12 40 19 300 27 700 9 230
CRWG 6-200 285 29.7 200(3×50) 165 16 68 24 100 36 900 12 300
31 15 25 6 9 6 14 6 M6 5.3 9.5 5.2 3
CRWG 6-250 353 36.8 250(4×50) 201 20 96 28 700 46 100 15 400
CRWG 6-300 422 43.9 300(5×50) 237 24 124 33 000 55 400 18 500
CRWG 6-350 491 51.0 350(6×50) 273 28 150 37 200 64 600 21 500
注(1) 軌道台1本当りの質量を示します。 1N≒0.102kgf
(2) 保持器付き円筒ころ1組当りの質量を示します。
(3) 軌道台4本、保持器付き円筒ころ2組を1セットとして並列使用したときの値を示します。
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