コールドミラー(英語: cold mirror)は、赤外線を透過し可視光を反射する光学薄膜をつけた鏡である。
構造・特徴
ガラスに、屈折率に差異(大小)のある物質を厚さ「λ(波長)/4」で交互・多層に真空蒸着させた反射鏡。蒸着膜の材料は「二酸化チタン(TiO
2 )と二酸化ケイ素(SiO
2 )の組み合わせ」「五酸化タンタル(Ta
2 O
5 )と二酸化ケイ素(SiO
2 )の組み合わせ」「硫化亜鉛(ZnS)とフッ化マグネシウム(MgF
2 )の組み合わせ」などが用いられている。可視光を反射し、赤外線(熱線)を透過させる特徴を持つ。
用途
機器内部の温度上昇の抑制、照明用途での熱線の影響の軽減、などの用途で用いられる。具体的には、映画用映写機(1960年ごろ実用化)、液晶プロジェクター、医療用照明器具(昭和40年代に実用化)などに用いられている。
脚注
関連文献
杉浦稔、吉池久夫「赤外反射膜材料」(PDF)『照明学会誌』第69巻第1号、照明学会、1985年1月1日、29-32頁、doi:10.2150/jieij1980.69.1_29、ISSN 0019-2341、NAID 130006761716、2021年11月19日閲覧。 関連項目
ホットミラービームスプリッター
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コールドミラー
(http://ja.wikipedia.org/)より引用