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減速機

減速機(げんそくき)とは歯車等で動力の回転速度を減じて出力する機械装置である。出力として、減速比(歯数比やプーリー比)に比例したトルクを得ることができる。例えば、入力側の歯数が15枚、出力側の歯数が30枚という2枚の歯車からなる減速機があるとする。それぞれの歯数が1:2なので、入力側の回転速度(回転数)が出力側では2分の1となり、得られるトルクは2倍になる。この場合の減速比は2。

概要

主に原動機の出力軸に用いられるが、自動車の最終減速機のように、変速機の後段に用いる場合もある。産業用、鉄道車両用などでは電動機との組み合わせも多い。ほかには船舶のスクリュープロペラや航空機のプロペラ駆動にも減速機が用いられている。

種類

歯車減速機

平行軸

平行軸歯車減速機
歯車及び軸、軸受、筐体、潤滑機構で構成される。高精度に製造された平歯車は、一段あたり98%程度の伝達効率を確保できる。はすば歯車を使用する場合もある。
ヘリカル減速機

直交軸

ウォーム減速機ベベルギア減速機ハイポイド減速機

同芯軸

遊星歯車減速機
遊星歯車減速機は複数の遊星歯車と太陽歯車、遊星歯車を固定するキャリア、外周の内歯車から構成されている。
波動歯車減速機サイクロイドドライブ

トラクションドライブ型

ローラ減速機

その他

FLEXWAVE(日本電産シンポ)ハーモニックドライブ(ハーモニック・ドライブ・システムズ)精密減速機RV(ナブテスコ)ローラドライブ(三共製作所)ボール減速機・ピン減速機(加茂精工)他にもベルトやチェーンを使用して減速するものがある。

適用例

ロボット・産業用

減速機と一体となった電動モーターをギアモーター(ギヤモーター)もしくはギアードモーターという。減速機単体はギヤボックスと呼ぶことが多い。サーボモーター(ロボットの関節や工作機械の駆動部などの制御用モーター)には歯車の隙間を詰めてバックラッシュを減らした、精密かつ特殊な減速機が使われる。

主な低バックラッシュ減速機

ハーモニックドライブ(ハーモニック・ドライブ・システムズ)ローラギヤ減速機ローラドライブ(三共製作所)精密減速機RV(ナブテスコ)内接式遊星歯車サイクロ減速機(住友重機械工業)ボール減速機・ピン減速機(加茂精工)不思議遊星歯車機構

脚注

関連項目

トランスミッション副変速機これらには出力側が等速(1:1)や増速(オーバードライブ)となるものがある。

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減速機http://ja.wikipedia.org/)より引用