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ボルト

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ボルト(英: bolt)は、部品と部品を締めつけ固定するための機械要素で、ねじの一つ。雄ねじが切られた軸部と頭部からなり、ナットという機械要素と共に締めたり、雌ねじが切られた穴に締め付けて使用される。軸部全てにねじが切られたものは、全ねじ(フルスレッド)と呼び、先端部から特定の長さだけねじが切られたものは、半ねじ(中ボルト)と呼ぶ。頭部にセーフティーワイヤ用の穴、ねじ部にコッターピン用の穴をもつものもある。材質は、鋼・ステンレス・アルミ合金・チタン合金といった合金や樹脂などさまざま。形状、頭部形状も用途により多くの種類がある。近年、建設業界に於いて中ボルトを「中程度の強度を持つボルト」と解釈するケースが一般的となり、発注時のトラブル等の要因となっている。

ボルトの種類

六角ボルト
頭部が正六角柱になったボルトで、単にボルトと言うと普通このタイプを指す。六角形の対辺寸法は二面幅と呼ばれ、二面にスパナを掛けて締付けを行う。(JIS B1180)六角穴付きボルトが「内六角ボルト」と呼ばれることから、普通の六角ボルトを特に示すために「外六角ボルト」と呼ばれることがある。座金組込み六角ボルト
座金(ワッシャー)がついた六角ボルト。座金を組込んでからネジ山を転造するため座金は外れない。(JIS B1187)
六角穴付きボルト
頭部は円柱形で六角形の穴がある。締め付けには六角棒スパナを使用する。高負荷・高トルクが必要な締結部に適用する。また六角ボルトと比べて頭部が小さく座グリ穴に頭部を沈めて使われることも多い。(JIS B1176)「キャップボルト」や「内六角ボルト」、「ヘックスボルト」などとも呼ばれる。通常の六角ボルトに比べて頭部が小さくなり、省スペースで見た目もスッキリする。また何かにぶつかった時に回せなくなるリスクが小さい。ボタンキャップボルト
頭部の円柱部がボタンのように半球形になった六角穴付ボルト。なべボルトともいう(JIS B1174)
皿キャップボルト
頭部が逆円錐台形状となった六角穴付ボルト。ボルト頭部を取付面上に出したくない場合に使われる。
アイボルト
頭部がリングになっているボルトで、輸送等のフックを取り付ける為に使用される。 (JIS B1168)
蝶ボルト
頭部が、蝶の羽のような形状をしており、工具を使用せずに手で締付けや取外しができる形状のボルト。(JIS B1184)
Uボルト
U字型をしており両端にねじが切られている。 主に配管(パイプ)の固定に使用する。(JIS F3022)
アジャストボルト
頭部が床面に接するように、頭部面積が大きくなったボルト。ゴムや樹脂等が張られているものもある。機器の高さ調整や、水平保持のために使用される。
六角穴付止めねじ
頭部がなく、全ねじで、先端形状は丸先・平先・棒先・トガリ先・くぼみ先等がある。軸の面に垂直方向に止める場合に使用する。通称イモネジ
アンカーボルト
構造部材(木材や鉄骨)あるいは設備機器を固定するために、コンクリートに埋め込み使用する。一度埋め込むと外れないような形状になっている。