真空計(しんくうけい、英: vacuum gauge)は、真空のゲージ圧、つまり大気圧以下の圧力(負圧)を測るための圧力計の一種である。測定方式によって測定できる圧力の範囲がある。使用できる範囲も決められている場合があり、それらを把握して使用する必要がある。1台で大気圧から高真空(0.1Pa未満)を測定できる真空計は存在しない。そのため最近では1個の端子に2種類の真空計を入れて、大気圧から高真空を測定できるようにした複合真空計が市販されている。多くは大気圧から中真空(100 - 0.1Pa)程度まで測定できる真空計とB-Aゲージとの組み合わせとなっている。
測定方法による分類
- 差圧真空計
- 圧力差を利用して測定する
- 絶対圧真空計
- 物理量によって圧力を測定する
測定対象による分類
全圧真空計
全圧真空計は環境(チャンバ内)の圧力のみを測定する真空計である。真空計とは通常これを指す。全圧真空計は測定方式により主に3つに分けられる:機械的な現象気体の輸送現象気体の電離現象
機械的現象
U字管マノメーターマクラウド真空計ダイヤフラム(隔膜)真空計ブルドン管真空計重錘型真空計
気体の輸送現象
スピニングロータ真空計クリスタル真空計ピラニ真空計熱電対真空計サーミスタ真空計クヌーセン真空計動作原理として気体の入射による熱の移動を利用する真空計を
熱伝導真空計(ねつでんどうしんくうけい)という。原理的に粘性流領域では気体の対流も加わるため、正確な値を示さない。サーミスタ真空計やピラニー真空計などがこれに分類される。
気体の電離現象
放射線真空計冷陰極電離真空計ペニング真空計冷陰極マグネトロン真空計ガイスラー管熱陰極電離真空計三極管電離真空計シュルツ真空計ベアード・アルパード真空計(B-Aゲージ)エキストラクタ真空計軸対称透過型電離真空計
分圧真空計
分圧真空計は環境(チャンバ内)の気体成分の分子量ごとに圧力を測定する真空計である。
質量分析計とも呼ばれる。高周波形質量分析計四極子形質量分析計単極子形質量分析計磁界偏向形質量分析計二重収束形質量分析計トロコイド形質量分析計オメガトロン形質量分析計飛行時間質量分析計
関連項目
真空真空部品真空用材料真空ポンプOリングリークテスト
外部リンク
『真空計』 - コトバンク
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真空計
(http://ja.wikipedia.org/)より引用