コンピュータにおけるタブレット(英: tablet)、あるいはタブレット型PCとは、板状のオールインワン・パーソナルコンピュータ(もしくはコンピュータ周辺機器)を指すカテゴリー名称である。スレートPCとも呼ぶ。
概要
板状の筐体にCPU、メインメモリ、補助記憶装置、表示装置、タッチパネルなどがまとめてあるパーソナルコンピュータの一種である。20世紀末から様々な試みがなされてきたが、2010年4月3日にAppleのiPadの販売が開始され、大ヒット。さらにこれに続くようにGalaxy TabをはじめとするAndroidタブレットなどが各社から数多くリリースされ、一大市場を形成するに至った。これらはその後、「タブレット型PC」あるいは単に「タブレット」と総称されるようになり、コンピュータネットワーク上のサービスを利用するための端末としての側面に焦点を当てる場合は「タブレット端末」とも呼ばれている。
歴史
前史
古代から文字や図を書き読むために粘土板や石板(携帯型の黒板を含む)や木の板(木簡など)といった板状の器具が利用されていた。これらのように板状の形状をしていて、書いたり読んだりするためのものがもともと「
タブレット」と呼ばれていた。その類比や連想で、コンピュータ関連でも板状で書いたり読んだりするための装置も「タブレット」と呼ばれることになった。たとえば8ビットパソコンの時代から板状のポインティングデバイスが使われているが、それもやはりその形状から「タブレット」と呼ばれている。 同様に、当記事で説明する板状のパーソナルコンピュータも「タブレット」と総称されることになった。